ムーブメントには触れないように注意!故障の原因に
機械式時計の内部は繊細
機械式時計には内部に歯車などの部品で出来た機械部分があります。その機械部分のことをムーブメントと呼び、機械式時計の心臓部として丁寧に扱います。機械式時計はこのムーブメントが動くことによって針を進め、時間を表す仕組みです。そのためムーブメントが故障してしまうと修理が必要になったり、最悪の場合もう動かなくなってしまうという場合もあるので扱いには要注意です。大きな振動でパーツがずれたり、破損してしまったりするなどムーブメントは繊細そのもの。極力振動を与えたり、自分でメンテナンスしようとして触ることのないようにしましょう。本体内部のメンテナンスは所有者が行うものではなく、プロの技師に任せるのが適した方法です。

オーバーホールは行わない
機械式時計を好むのであれば、ムーブメントが動いている様子を観察してみたいと考えることもあるかもしれません。しかし風防やケースをあけ文字盤をはずしてムーブメントを覗くのは、オーバーホールの修理をプロの時計屋さんなどに依頼した時のみにしましょう。内部のパーツは一つひとつが繊細で、些細な力を加えただけでも歪んだり破損してしまう可能性があります。時間の誤差を招いたり、故障の危険が伴うため自力でのオーバーホールは行わないのが肝心です。日々のメンテナンスや手入れでも時計の外観を磨く程度にとどめておくのが良いでしょう。長く付き合っていく相棒の役割を負っている機械式時計、特性や性質に合った取扱い方をする必要があります。特にムーブメントは機械式時計の要であり、むやみに触れることのないようにしましょう。